オールスター・ダストボックス

成長するもの、生きるもの

YouTubeの「おねえさん」に思う

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↑初めにこちらをお読みいただけるとより楽しめます

 

例の記事を書いてからちょっとだけ「おねえさん」達(とはいってもほぼ一人)に動きがあり、それから彼女らに対してただの「面白さ」や「不気味さ」とは違った感情が生まれてきました。

そういうわけで、先の記事に入り切らなかった話を少しまとめておきます。新情報などはそれほどありません。

 

おねえさんは苦戦している

詳しい事情は不明ですが、「あふろおねえさん」や「トマトおねえさん」はこれまで投稿していたチャンネルから、新設したチャンネルに活動の場を移しています。移転後も内容は全く変わらずに続けているのですが、しかしチャンネル登録者と再生数の両面でかなり低迷している状況です。

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具体的に登録者でいうと「あふろおねえさん」は旧チャンネルが13.5万人→347人に激減しており、同様に「トマトおねえさん」は20.5万人→104人となっています。あれだけ視聴層を得ておきながら移転したら新人YouTuber同然のスタートという有様です。

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いずれもチャンネル移転の告知動画は数千再生されていますが、なのにそこから新チャンネルにアクセスした者は更に絞られているというかなり悲しい状況。幼児向けというのは本当に固定層を囲い込むのが難しい事が分かります。

新チャンネルにアクセスする上でもっとも痛いのは、新チャンネルを検索しても出ないという点が非常に大きいと思われます。

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動画もチャンネルも古いのしか出ない

マーケティングの観点から言えばこの業界でチャンネル移転はそれだけでかなりの痛手となるのは向こうは分かっていたのでしょうか。いたのだとしたらただならぬ理由があったのでしょう……

 

「キッズ向け」の格差

「○○おねえさん」チャンネルの元締めをしている某P社ですが、実は「おねえさん」とは違う傾向のキッズ向けチャンネルとして、「○○ママ」名義のチャンネルも複数運営しています。

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見てもらえればなんとなくわかりますが「おねえさん」とは違って実子を全面に押し出した実写動画がメインなのが特徴です。要はガキ線路線。

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低迷気味のおねえさん達と違って、この人らは未だ1万再生以上で安定している事が多く、たまに10万単位のヒットも出しています。

この差は以前の記事でも言ったように実写路線のほうが支持を得やすくまた高い年齢層の視聴も見込めるといった事情によるものだと考えられます。実際おねえさんの中には唐突に自分の子供などを登場させるようになったものもいます。なぜか自分を出して爆死したおねえさんもいます。

www.youtube.comひどい。致命的にひどい。

 

「おねえさん」に今後はあるのか?

以前の調査における求人情報では、おねえさん達クリエイターの収入は動画1本毎に数千円の単価制でした。

これと現状の数百再生止まりの現状、そして1再生=0.1円くらいのレートを考えると、現状企業側は大赤字だと思われます。もっと言えば、この後にキッズ向けチャンネルの広告削減という大規制も控えており、もはやキッズ向けチャンネルをビジネスにすることすら非常に危うい状態になりつつあります。

実写路線の方は大丈夫なのかと言われるとそうでもなく、やはり実写である以上賞味期限というのがあり、子供が一定の年になればもう子供向けとしての役割は終わり、とそんなに長くやっていけるわけではありません。そして賞味期限に気づかずにやり続けるとプリ姫スイートみたいな大惨事になります。

いわば「ガキ向け動画バブル」があり、今やそれは崩壊したといっていいでしょう。P社はマジで存続もヤバい状態なのではないでしょうか。

こんな状況下でも、再生数が落ち込んでいても、変わらず動画を制作・投稿し続けられるおねえさんにはもはや脱帽といった感じです。

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見てて普通に笑っちゃったのでみんな見て

 

終わりに?

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よ、よろしくお願いします…